#3 土地の価値ってなんだろう

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不動産を商売にする方にとっては、価値のない土地らしい。
出逢った場所は、人によっては「そんな所買ってどうするの?」と軽い嘲笑を投げられたりして、うーんとうつむく思いにもなった。真鶴半島の地形は坂だらけで、その土地も上ったり下ったりと足腰が強くなりそうな坂の途中にある。けれども、この地形こそ小さな半島から見渡す海原雄大な風景を見せてくれるのだし、東京にギリギリ通える距離ながら こんなにも自然に包まれて暮らせる稀少な環境だ。(と強く思っている(笑)
何より自然の恩恵を受けながら、心身共に健康でいられるバランスの良さを感じていた。

ただ、この土地はどうなのだろう?
真鶴半島の良さと不便さが入り交じって、私達の頭の中にはたくさんの思いが泡の様に沸いてははじけ、繰り返されてやむことのない数日だった。

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草だらけで全容が わからなかった土地は、不動産屋さんが草刈をして下さったおかげで、ゆったり駆け回れるような広さを見せてくれた。

樹齢200年は優に超えてそうな樫の木や、棕櫚、蘇鉄、見上げるほど背の高い椰子の木、夏みかん・レモン・金柑と・・果実の木々もたくさんあって、それらはみな、この場所で長年かけて大きく育ったもので、刻んできた時間を思うと、私達にとっては造成された平らな土地よりも、よっぽど価値のあるようにドキドキした。

不動産屋さんは、本当にこのマッタリした人らは買う気があるのかな?と思っていたに違いないけれど、とても心ある対応をして下さる。

お客様に来て頂く場所として、駐車場がないなんて致命傷ではあるけれど、なんとかその弱点を補って 皆さんに来て頂きたいな。という思いはふくらみ始めていた。

後先考えずに思い立ったら・・と 今までやってきたのだから、なんとかなるかもしれない。
けれども、貯えも さしてない自分たちは いったいどうしたものか・・

子供銀行でお金を借りるわけにもいかないし・・
途方に暮れながらもワクワク、高揚した気持ちがとまらなくなっていた。

けれど、この後 土地のことで二転三転することがあり、あっという間に5ヶ月の時が流れてしまう・・。
何より、不動産屋さんが気長に待ち続けてくれたことも 真鶴らしい奇跡のようなことだった。

 


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#0 記録に際して