
2015年3月
土地に出逢ってから この半年近くの間 目まぐるしい展開があった。そのどれも意味のあること。
乗りかかった船はもう沖合を進んでいるようでもあり、進めるところまで行ってみるしかないね。と、心を決めた。
土地は、地主さんが売らずにおこうと考えていた海寄りのもう一箇所の方も やはり一緒にどうだろうか。。と、2つの平屋を含む500坪ほどの話へと膨らんでいた。
もちろん広い分、当初の価格よりも上がってしまったけれど、海寄りの場所はすっぽりと緑に囲まれて より自然の中に包まれるような魅力的な場だった。
この場所を買いたいな。
大それたフレーズは、頭の中から消えてくれない。
先立つものがないのだから、融資してもらうしかないのだけれど・・・
実は、私達は家を買いたいと思って一度住宅ローンの申請をした経験がある。
細々とした自営業でも奇跡はあるかもしれない。と、ただ夢を語るようなことでなんとかお借りできないものか、ただただ、夢の未来を幼稚な書類にして提出したことがあった。
当然、銀行は、それでいくら稼げるんですか?
あの辺鄙な場所でどう商売をしていくんですか?
それを数字にして計画書を出して下さい。と、ごく当たり前のことを淡々と伝えてきた。
それでも担当になった方は熱心に、1次・2次の審査は通ったので、あとはこの先どれだけ稼げるかを3ヶ月間実績として見せてもらえませんか? ウェブショップで数字を出して下さい。と。
これからは服を作ることをメインの仕事にしていきたいと思っていた私達は、このタイミングでウェブショップだけを頑張ることは 違う土俵に上がってしまうようで、どうしても頑張りきる気持ちになれなかった。
今思えば、あきらめてもいいと思える場所だったから?・・
きっと、恋に恋する乙女の様に、初めて経験する不動産を購入するという その事に必死だったのかもしれない。
そんな、ママゴトの様な住宅ローンチャレンジをしたおかげで、私達のような細々とした自営業は、土地を買うためには 徹底的にきちんとした数字を出すべきだ! と、学習をしていた。
(一般常識ほどのこともわかっていない自分たち、こう書いていても本当に恥ずかしいけれど・・)
未来の夢を数字に置き換えられなかった経験は、今、ここで新たにチャレンジするため敷かれた伏線だったのかもしれない。 と、また脳天気に思っていた。
これは、自分たちだけの拙い知識を並べても仕方ない。数字のプロにお願いするべきかもしれない。
数字のプロ=税理士さん?
とにもかくにも相談してみよう!
また、無鉄砲な考えで付近の税理士事務所を調べ始めた。